自分探求

 

  自己PRカードが当日点や内申点とともに入試の合否を決める総合得点に含まれることを君たちは知っているかな?最低で100点分。入試本番に数学で100点とること以上の価値があるといっても過言ではない。しかし、ここではそんな話しは置いておいて、ちょっと違った角度から自己PRカードについて考えてみよう。

最近、思った。『自己PRカードってすばらしいね』って。
実際に書く君たちは、
「大変だよ。自分の何をアピールすればいいの」
「面倒くさいよ」
と思うかもしれないけれど、いやいや。

 自己PRカードは大きく分けて3つのパートから成るのだけれど、どのパートもすばらしい。


1 入学を希望する理由

ここには、君たちが受験したい高校のことを徹底的に調べてから文章を書かないと全く採点されないようになっている。大事な3年間を過す高校を入学前に知ることはとても重要だよね。昔の教え子に久々に会って、
「行く高校、間違えた」
と言われるのが受験指導をしていて一番、ツライ。
 また、併せて入学後したいことを書くようにリクエストされている。ここからが重要。君たちは『自分の近未来』について考える。羨ましいかぎり。『近未来』は変化に富み、自分の選択ひとつでいろんな将来を手にすることができる。


2 選択教科や総合学習の時間について

 ここでは今年1年間を振り返る。主要9教科以外に勉強して何を得たのか。君たちは『近過去(こんな言い方はないね)』について考える。悲しいかな、大人をやっていると、昨日の夜何を食べたのかを思い出せないこともある。


3 諸活動の状況及び実績について

ここでは『過去』3年間を振り返る。勉強以外に君たちがしてきたことは何?いっぱい思い出すことがありそうだね。あれっ。仕事以外に『過去』3年間で何をしたっけ。

『近未来』『近過去』『過去』

君たちは、この3つを同時に立ち止まって考えることになるわけで、これが実に貴重な経験になる。そのきっかけを作ってくれる自己PRカードってなかなか素敵じゃない?

ほらほら、「面倒くさい」とか言ってないで、そろそろ書き始めようか。さて、
今年は君たちが自分の未来と過去を見つめ、どんなカードを作ることやら。

 

小浦 清